こんばんわ。先日、ニュー不動産展に参加し、これからの「新しい不動産のかたち」の可能性をたくさん感じてきました。最近、「シェアハウス」「リノベ」といった新しい不動産の言葉が一般化していく一方、それを超えた、もしくは掛け合わせた、一言では言い表せないようなわくわくするプロジェクトがたくさん出てきている・・・というとってもわくわくする内容のイベントでした。
そんな中、今回発見した湘南エリアでの新しい不動産のスタイルを紹介します。それは、コーポラティブ形式で古民家をリノベ(再生)した上で同敷地内に2軒の戸建を新築し、3組の家族がそれぞれの戸建に居住する、という株式会社SHONAN・デザインシステムプロジェクトさんの進行中のプロジェクトです。
145坪の土地…45坪の住居+広いお庭
このプロジェクトの敷地は小田急線「本鵠沼駅」と江ノ電「鵠沼駅」のちょうど中間地点です。このあたりの土地は古くから農村部だったところが明治時代に自然環境豊かな別荘地として選ばれるようになり、その流れで邸宅街になったという歴史を持っており、一つ一つの敷地・住居が大きいのが特徴です。
既存住居を再生し、さらに庭に2軒の新築戸建を計画
数寄屋建築の住居はまさに古民家といった風貌で、オーナーさんの意向もあり、減築と増築を行い再生して1組のファミリーが住める住居になります。そして広い庭の中に2軒の新民家と呼ばれる長寿命の木造住宅を建築し、2組のファミリーがそれぞれ入居する計画です。
古き良き時代の街並みを残しつつ、現代のライフスタイルに転換
このような大きな家と大きな庭をもつ古くからの家を、家主の都合などによって手放さざるを得ないときにどう転換させるか、というのは特に鎌倉や鵠沼で以前から問題となっています。その土地全体は現代の地価ではあまりにも高く、ライフスタイルからしても大きすぎます。分割して分譲したりアパートにしたりしているところもありますが、どちらも街並みを壊しがちだったり、道路を作るため庭が狭くなってしまったりといった問題がありました。
今回のこのプロジェクトでは土地を分割することなく3軒の住宅に転換する画期的なプランです。
コーポラティブとは、共同で計画を練っていく注文住宅のような集合住宅
今回のこのプロジェクトはコーポラティブ形式をとっており、マスタープランを会社さんが公表して参加希望者を募り、決定後、参加者が主導となって詳しい建物や庭のプランを話し合っていくものです。アパートやマンションのような一つの建物でのコーポラティブハウスもありますがこちらは一戸建てなのでさらに自由度の高い設計に希望を出すことができます。
公式サイト :