先日更新した
にたくさんのアクセスがあり、テレビをきっかけに「辻堂」が注目されているようです。辻堂は藤沢市の海沿い西半分の地域で、東半分には「鵠沼」という街があります。今日はその辻堂・鵠沼が含まれる「藤沢市」の住みやすさについて解説します。
「主婦が幸せに暮らせる街ランキング」1位の藤沢市
実は、藤沢市は2014年に学研パブリッシングから発表された「主婦が幸せに暮らせる街ランキング」で1位を獲得しました。ランキングの詳細を引用します。
株式会社学研パブリッシングは、全国の20~40代の主婦4793人を対象に、日常生活における幸福度に関する調査を実施し、「主婦が幸せに暮らせる街ランキング」を発表した。日常生活における幸せ度を聞き、「暮らし」「家族」「お金」「食事・健康」「モノ・趣味」の5つの指標で点数化(Happy Quality=HQ指数)した結果、全国で最も幸せ度が高い街は、1位「藤沢市」(神奈川県)、2位「稲城市」(東京都)、3位「西宮市」(兵庫県)となり、主婦たちは、都心よりも郊外での生活に幸せを感じていることがわかった。
このランキング上位の街の共通点を、この記事ではこう分析しています。
ここにランクインした街の共通点として、「自然が身近」「歴史がある」「学校などが多い」「交通アクセスがよい」「ショッピングが充実している」が挙げられており、回答者がそれらを重視して選んだと言えます。
確かに藤沢市はその条件のほとんどを満たしているような気がします。そこで、今回はそれを具体的に調査してみました。
自然が身近 - 海が近く、公園が多い
もちろんのこと辻堂・鵠沼地域では海岸に面しており、最も内陸側の街「長後」からでも車で30分で海に行くことができます。
また、藤沢市には神奈川県立の公園を含む、半日〜1日遊べる大きな公園がたくさんあります。車で10〜20分の距離に約8箇所ほどありますので、休日はどこへ行くか迷うほど。中でも引地川親水公園は緑やアスレチックはもとより湿地帯に昆虫やカエルが住んでいる、自然そのものが保存されている貴重な公園です。
歴史がある - 東海道五十三次の6番目の宿場でもあった街
現在の海岸に沿って4kmほど内陸に国道1号線が走っており、江戸時代よりもっと以前から京と江戸を結ぶ日本の主要な道として使われてきた道です。それが五街道として「東海道」に指定された際、藤沢は藤沢宿として宿場のひとつに指定されました。藤沢本町と藤沢駅の周辺には今でも蔵造りの建物やお墓、道標が残っています。
市の福祉、子育て - 小学生は医療費控除、全国子育て評価ランキングトップ5
小学6年生までの小児は通院・入院の医療費が所得に関係なく控除されます。また、65歳以上の方対象の寝具乾燥消毒サービスや障がい者施設等通所交通費助成など、細やかな福祉サービスが受けられます。
また、子育て事業の委託、子育て支援サービスに対する人材活用が進んでいる。また、「子育てネットふじさわ」「子育てメールふじさわ」を運営するなど、積極的にインターネットを活用する姿勢も評価され、「にっぽん子育て応援団」による子育てに関する調査・評価で全国104の自治体の中からトップ5(3位)に選ばれました。
教育- 市内に高校が17校も、待機児童は激減の83人
藤沢市内には公立・私立高校が合わせて17校あり、さらに横浜東部の高校へも小田急線・JRを使って交通の便がよく、たくさんの高校の中から選択することができます。
なお、保育所入所待機児童については神奈川県中では若干の遅れをとっており平成27年の待機児童は83人と発表されました。ただし、昨年度258人から大幅な減少に成功しており、平成28年度当初までの待機児童ゼロを目指しています。
小中学校については神奈川県全体で大差ないと思いますが、藤沢市の公立中学校の全国学力テスト結果を見るとすべての科目で神奈川県平均を上回っており、標準的な教育がしっかり行われていると考えられます。
公共施設 - 図書館・図書室15館、その他公共施設も充実
藤沢市には図書館が4館と公民館・市民センターに併設されている図書室が11館あります。遠い図書館へ行かなくても本の貸し出し・返却、図書館の資料の受け取りができます。
その他公共の施設も充実しており、市営火葬場、温水プール、トレーニングルームなどが格安の利用料で利用できます。
ショッピング - 格安スーパー、大型ショッピングセンター、ホームセンターが充実
以前からあった湘南モールフィルとMrMax湘南藤沢ショッピングセンターに加えて2011年にはテラスモール湘南、2014年には湘南T-SITEが新しく開業し、湘南では少ないショッピングモールが辻堂周辺に集まっています。湘南で次に大きなショッピングモールは大船のホームセンターコーナンか平塚のOSC湘南シティでしょうか。
厚木基地による航空機騒音と、単一路線駅がデメリット
ここまで辻堂・鵠沼地域の良い点を紹介してきましたが、ここで2つのデメリットも上げておきたいと思います。
まず、藤沢市の若干西側の北に「海上自衛隊厚木航空基地」があり、それ以南の地域上部を日常的にジェット機が飛行し、日中にたびたび轟音が鳴ります。生まれ育ったわたしや友人の間では「飛行機がうるさい」という話はしたことがないほど日常的なことで気になりませんが、引っ越してきた方には気になって物事に集中できない、ということもあるようです。また、中古の家の場合は区域・建築時期によって防音工事に助成金が出ますので、一度確認してみるとよいでしょう。
次に、辻堂駅がJR東海道線の単一路線駅であるという点です。さらにJR東海道線は東京方面の複数のJR路線と影響しあっているためと強風に弱いため遅延が多いというのも難点です。藤沢駅、湘南台駅には小田急線も通っているのでそちらの方面のほうが交通の便は良いと言えます。なお、辻堂、藤沢、湘南台間はバスが通じていますので、鉄道遅延の際はそれらを臨機応変に活用しましょう。
まとめ - 生活・子育てに必要なものがちゃんと揃っている
以上、調査してみると、藤沢市には何か大きくてインパクトのあるポイントがあるわけではなく、生活・子育てに必要な施設や援助がまんべんなく揃っている、ということが総合的に評価されていると思いました。事実、平成26年中の市区町村別人口増減及び増減率を参照すると、マンション開発著しい武蔵小杉を抱える川崎市に続いて藤沢市が2番目に人口が増えている市です。
「子育てするなら環境のいいところがいいなあ」という漠然とした理想を叶えてくれるのが、ここ藤沢市なのかもしれません。